武蔵野の草原に立つ

アイドルのライブへ行く趣味について徒然に。

推しに化粧蘭を差し上げた話

先日、推しに化粧蘭を差し上げました。

自分が食べておいしいと思ったものは大抵差し入れてしまいましたので、「食べ物を差し上げたい」という欲望はあらかた満たしてしまったように思います。ですので最近は、「お花を差し上げたい」という思いが強くなってきたように思います。

とはいえ、母に「芸事を一つは極めなさい」と言われた際、お菓子につられただけで茶の道を選び、華道の入り口にすら立っていない私のこと。華道展に行っても美術館に行っても大した感想を言えないため、いまだ「推しにスタンド花を贈る」ということはできずにいます。

先日はお花を差し上げる機会の中ではたいへんおめでたい部類のものですので、胡蝶蘭を差し上げても場違いにはならないのではないか?と思い立ちました。ただ推しはまだお若いし、胡蝶蘭がロビーに並んでいたことは私の記憶する限りではありません。もう少し可愛らしいものにした方がいいのだろうか、と思っていたところ、化粧蘭というものを知りました。

化粧蘭とは、胡蝶蘭に専用のパウダーでお化粧を施したお花で、小さな柄やお祝いのメッセージなどを花弁に描くことができます。柄は複数あるサンプルから選べますので、私は蝶柄を選びました。冬ということで雪の結晶柄などが推奨されていましたが、やはり推しにはこれからも羽ばたいてほしいという思いをこめてみました。更にお祝いのメッセージを、花弁一枚につき一文字染め抜いていただきました。飾れる場所がそこまで広くなかったので、ミディ胡蝶蘭という通常より若干小さめの胡蝶蘭を選びました。推しがそれを心から喜んでくださったことを祈るばかりです。

化粧蘭は好きな文字、あるいは企業のロゴなども入れられることが多いので、推しに合わせたオーダーメイドができるということも魅力的です。通常の大きさのスタンド花と変わらない値段で出せますし、長持ちしますのでいざ自分が現場に行ったときに枯れて撤去されていた、ということも起こりにくいです。

立札に記載する名前は「(推しユニット)ファンより」としました。自分は個人名を出すほどの大物ではないと思ったからですが、逆に紫の薔薇の人のようになってしまって恥ずかしいです。どこぞの大物からかとメンバーが浮足立たないことを祈ります…

でも、いつかはスタンド花を贈りたいです。しかし、ユニットメンバー全員分の色を入れてしまうと纏まりがなくなるから、推しの色一色でいいのか、などまだまだ初期段階で悩んでいます。なんとなく調べているうちに興味をそそられたのは、ブーケを纏めたスタンド花ですが、スタンド花を贈るだけではなく、暗にブーケを持ち帰っていただくことまで強いてしまうことにならないか、などとも考えています。(推しは本当にファンに優しい方ですので、例え煩わしくても持って帰り、それをブログで報告してくださるでしょうし)ファッションにしろ差し入れにしろ、このように悩んでいる時間が本当に楽しいし、推し事の醍醐味でもあります。