武蔵野の草原に立つ

アイドルのライブへ行く趣味について徒然に。

推しにスタンド花を贈る(当日付近編)

昨日、ようやくスタンド花がお目見えしました。

ライブ数日前に、スタンド花を制作することに対する激励と、何かやり残していることがないかの最終確認のため、再度お花屋さんにメールをしました。そしてライブ前夜、お花屋さんから完成形のお写真が届きました。

私が贈ったイラストはとても稚拙で、更に六色をハイセンスに纏めるようにというかなり無茶なお願いではありましたが、実に見事に仕上がっていました。思えば私など、ああしろこうしろと注文をつけていたばかりですのに、これだけ多くの花材を揃え、デザインを考え、実際に作ってくださったのはお花屋さんですのに、なぜか私が強い達成感に包まれました。

当日の搬入時はあいにく雨が降っていたのですが、大事なく運び込まれました。一般的にスタンド花は、フラワーアレンジメントのように綺麗にまとまった形のものが多いですが、私は自身が草月流華道を学んでいることもあり、枝をふんだんに使い空間藝術を意識したものを贈りましたので、そういったスタイルが他のファンの方からのスタンド花と被らなかった点はよかったと思います。

搬出はライブの翌日の午前中でした。ライブ翌日(つまり、今日だったのですが)はたまたまライブハウスの近くに用事があったこともあり、外に置かれたスタンド花をもう一度見に行きました。

そこで目にしたのは、お花の9割方が抜き取られ、僅かな枝物とスタンド、札だけが残ったスタンド花でした。そしてほぼ同時にメンバーさんのツイッターが更新され、彼がほとんどのお花を持ち帰られ、花瓶に差してお部屋に飾られていることを知りました。スタンド花を拒否せず、会場に置いてくださるだけでももったいないことですのに、ライブ後も大切にしてくださっているお心遣いが、本当に嬉しかったです。

そして今日は、朝すぐにお花屋さんにお礼の葉書をしたため投函しました。また推しの周年ライブがありましたら、再びパートナーになりたいと思います。

 

スタンド花の企画は、決めることも多く、コミュニケーション能力もかなり重要になってきますので、大変なことが多かったです。特に私は有志を募るのではなく個人で行いましたので、何度も心細くなったことがございました。また、どれだけ凝ったお花を贈ったとしても、それは結局私の自己満足であり、なんなら「このお花を贈ったのは私よ」という自己顕示欲ですらある。本当に推しのことを思っているのならば、黙って物販に投資すべきではないのか?お金の使い方として、スタンド花の制作は最善なのか?と考え込んでしまうことも多かったです。

しかし間違いなく言えるのは、スタンド花の企画は本当に楽しかった。お慕いする方のために何かをするということは、例えそれが手の届く殿方へ贈る手編みのマフラーであれ、決して想いが届くことのない推しへのお花であれ、輝かしい時間を過ごせるものです。既に20代も折り返し地点に差し掛かろうという私ではありますが、このスタンド花の企画は、間違いなく私の人生における青春の一ページなのだと実感できました。