武蔵野の草原に立つ

アイドルのライブへ行く趣味について徒然に。

差し入れで気を配ること諸々

先日初任給を頂きまして、無事「妖怪ダックスタイピン」(秋頃の記事参照)は成仏致しました。受け取っていただけるだけでありがたい。

さて、相変わらず消え物の差し入れもコンスタントに続けておりますが、差し入れ歴も二年を過ぎたところで、これまでの「おいしく、高級感があり、分けやすいもの」という基準に加え、更にマニアックな選定基準が加わったように思います。というのも、手土産ハウツー本に載っているようなオーソドックスな手土産は既にし尽くしてしまいましたので、いかに自分なりのマナーを作り出していくか、ということに頭を捻っている今日この頃です。

 

①やや先取りした季節感のあるもの

和菓子でしたら簡単ですが、洋菓子でも季節を感じられることは多いもの。例えばこの時期ですと、桜や苺をあしらったお菓子が多いです。その際、桜ならば桜のお菓子が発売されてすぐに差し入れるようにしています。季節を反映したお菓子は多く、推しが召し上がる機会もまた多いでしょうから、「あ、また桜か」と思われるのを防ぎたいという思いがあります。できたらまだ少し寒い時期に贈り、「そういえば、もう桜の季節か」と思っていただきたい。

②他の方と被らないもの

例えばバレンタインの時期でしたら、チョコレートが推しの元に殺到します。ですので2月に推しにチョコレート、あるいはチョコレート系のお菓子を差し入れるのは、飽き飽きとさせてしまう恐れがあります。私は2月に推しに会ったときは、敢えてカレーパンを差し入れました。また、記念ライブなど普段以上に多くの差し入れが届くことが予想される日は、それだけお菓子が多いことも想定して、なるべくしょっぱいものを差し入れるようにしています。

③召し上がる機会を狙えるもの

例えば、推しが楽屋で休む暇もないであろう主催ライブでは、一食分のしっかりとしたお弁当などは用意しません。むしろ、片手間でサッと召し上がれるようなもの、そのまま持って帰って夜食にもなるものを用意します。

逆に楽屋で長々と待つことが予想される場合は、多少時間をかけて召し上がれるものを。午前中でライブが終わる場合は、三時のおやつに登場するようなお菓子を、などと、推しがどのようなタイミングで召し上がることが考えられるか、その際何ならば一番喜ばれるか、を考えます。

④割とニッチなもの

本店とデパ地下出店を合計して数店舗ある、というお菓子についてはリサーチし尽くしてしまったような気もしますので、最近は「一店舗しかない」というニッチなお店のものを中心にリサーチするようになりました。「とりあえずこれを買っておけばいい」という雑誌やテレビ番組の情報がないため、リサーチは更に困難を極めますが、だからこそ「これを差し入れたい」というものに出会えたときの喜びはひとしおです。

 

来週は苺をあしらったスイーツを差し入れにライブへ行く予定です。三度目の春を、相変わらず推しの背中を見つつ迎えられたことが嬉しいです。

 

推しにアレンジ花を贈る(当日付近編)

やっとアレンジ花がお目見えしました。スタンド花のときほど時間はかけませんでしたし随分慣れた作業ではありましたが、それでも精一杯考えた案が形になるのは喜びも一入です。お花屋さんのセンスは素晴らしく、こちらの想像を遥かに超える作品を作ってくださいました。

今回贈ってみて思ったことは、楽屋花とは決して「スタンド花が贈れないから妥協して贈るもの」ではないということです。確かに箱のキャパや予算の都合により、スタンド花を断念して、せめても楽屋花を贈る方も多いと思います。しかし、楽屋花には楽屋花の良さがあり、「敢えて楽屋花を贈る」という選択も十分あるでしょう。

まず楽屋花のメリットは、決して仰々しくならないところです。もちろん華やかなスタンド花は十分ライブを盛り上げてくれますが、スタンド花がそもそも多く出ない会場や、分かりやすいお祝いの席ではない場合は、多少浮いてしまうことも否めません。また、そもそもお花を贈られることを想定していない場合は、スタンド花の取り扱いに苦労してしまうかもしれません。これからお花を出すときの基準として、「公式からお花のレギュレーションがあらかじめ出ていたらスタンド花、出ていない場合、あるいは推し以外に主役がいらっしゃる場合は楽屋花」にしていきたいと思います。

また、楽屋花は多くの時間を過ごされる楽屋に置かれることもあり、必然的に推しに長い時間眺めていただける、というメリットもあります。もっとも、楽屋花ですと言って搬入したのにロビーに置かれることもあり、これはケースバイケースですが…

最後に、楽屋花そのものはそこまで大きくならないことが多いため、持ち帰りやメンバーさん同士で分けるための解体が比較的簡単であることもメリットであると思います。既に何人かのメンバーさんがライブのお礼ブログを書かれていますが、中にはいくつかのお花を持ち帰り、ご自宅の花瓶に活けなおしてくださっている方もいらっしゃり、ありがたい限りです。また、彼らがアップしたお礼動画を拝見し、推しが私の楽屋花をずっと膝に抱えて映られている姿に気づいたときは、心から今回の個人で贈るお花企画に満足しました。

これから推しはますます多くのライブに出演され、お花を贈る機会も増えてくると思います。自分がこのようなものを贈りたい、という気持ちより、どのようなお花なら喜んでくださるか、最も効率よく楽しんでくださるかを念頭に置きつつ、お花を選んでいきたいと思います。

推しにアレンジ花を贈る(一週間前編)

かなり前に(妄想編)として記事を上げたアレンジ花企画ですが、なんとか無事に贈れそうです。前回のスタンド花とは、贈るものも違えば会場の規模も主催も違い、ファン活動とは様々なシチュエーションに対応していかなければならないものなのだと強く実感しました。

今回のライブはかなり大きな部類に入り、アイドルファンではなくても知っているようなステージで行われます。この規模のために苦労したのは、主催に連絡を取りにくいことでした。ナビダイヤルを4回ほど押し、それでも他のお客様からの問い合わせが殺到しているため容易にコールセンターの方に繋がらず、根性で回答を引き出したようなものでした。このような大きなライブでもお花の贈り先はオープンになっておらず、レギュレーションもはっきりしていなかったことからも、あまり積極的にお花を受け入れるライブではないことが分かりました。だからこそ、下手に大きすぎるスタンド花を贈って目立つよりも、楽屋花にしておいてよかったと思えました。

対して、お花屋さんとの連絡はかなりスムーズにいきました。前回は初めてだったこともあり「これでよろしいですか」「何か忘れていることはありませんか」など、いちいちお伺いを立てながら、のろのろと進めていったように思います。しかし今回は、何を告げればよいのかは熟知しておりましたので、前回10回以上はメールを往復させていましたが、今回は4往復程度で済みました。

また、楽屋花はある意味でスタンド花よりも考える余地があるということが新たな発見でした。スタンド花は「連結」というものを除けば、大方そのサイズは決まっています。しかしアレンジ花は、片手に乗る程度のものからピアノの発表会でステージに置かれているような巨大なものまでと、サイズの幅が大変広く、その分お値段にもかなり差があります。自分が贈りたい楽屋花はどの程度のものなのか、ということをしっかり決めておく必要がありました。

前回はメンバーカラーをいかにくどくなく配色するかに心を砕きましたが、今回はどのような花材を使うのか、実に楽しく頭を捻りました。結局、メンバーカラーを凝縮させたようなレインボーローズを囲むように、メンバーさんお一人お一人をイメージした六種類の白いお花を私が勝手ながら選び、ぐるりと囲むように配置しました。もちろんどの花がどなた、などとは解説もいたしませんから、これは確実に私の自己満足にすぎません。それでも、花の種類を調べたり、すっきりした並べ方を考えるのは実に楽しかったです。あと一週間でお目見えになるお花がどのようなものか、今から心を躍らせています。